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教えて、真銅先生! 「介護に転職!」

皆さんこんにちは!
まだまだ、寒い今日この頃ですが、日中の陽射しにはホットしますね。春は確実に近づいています。

ところで、最近のアカデミーでは、異業種の方が来られる率が高い気がします。
特に、運輸業や飲食業、観光業などの方も多く、また、男性・女性の比率もほぼ同じくらいに感じます。
これもコロナの影響でしょうか…
受講生さんとお話をしていると、「家族を養っていくため」「現職の会社の経営状況が困難」など切実な背景があることを知らされます。

介護職への転職は実際どうなんでしょうか?
今回は、介護職への転職についてお話したいと思います。

そもそも、私自身も異業種からの転職組です。もともとはサービス業や建設業に従事しており、転職した当時は介護や福祉については全く無知でした。しかし、私の場合、飛び込んでから考えるタイプというか「まず始めてから悩もう」のスタンスで介護の世界に入りました。

介護と一口にいっても様々な業種があります。

この図は、介護保険上のサービス形態です。たくさんありますね!
でも図の見方は簡単です。

先ず上下に分けて考えます。上半分は「要介護」の方、下半分は「要支援」の方を対象とした介護サービスです。

「居宅介護サービス」は平たくいうと「自宅」においてのサービスをさします。「訪問」「通所」「短期入所」の3つがあります。
また、「施設サービス」には大きく分けて「介護老人福祉施設」「介護老人保健施設」「介護療養型医療施設」「介護医療院」の4つとなります。これは、入所施設というかたちになります。

「訪問介護(ホームヘルプサービス」は、基本的に単独で介護を行う事が多い業務です。もちろん、慣れるまでは、先輩の介護職員が「同行」に付きますが、一人仕事がメインといって良いでしょう。ご自宅に訪問する事が多いので運転免許を必要とする場合があります。

「通所介護(ディサービス)」はご利用者様が自宅からディサービスセンターに通い、入浴や食事、レクレーションを楽しむかたちとなります。「盛り上げるの好き」「楽しい事が好き」という方は向いているかもしれません。また、基本的に夜勤が無いのも特徴です。

「短期入所介護(ショートステイ)」はご自宅に住んでいるご利用者様が1~数日間の泊まりのサービスです。特別養護老人ホームなどに併設されている事が多くあります。生活を支える事がメインの仕事になります。

これら、「訪問」「通所」「短期入所」の3つが全て統合されているのが、表の右側の地域密着サービスの「小規模多機能」です。小規模多機能の場合、全ての要素が含まれていますが、ご利用者様が小人数(~29名)ですので、職員とご利用者様、双方顔なじみの関係を築く事ができます。

「施設サービス」については、4つともそれぞれ特徴がありますが、基本的には高齢者をチームで介護するかたちとなります。初めて介護を行う場合は、必ず先輩職員やチームリーダーがいますので適宜指導を受ける事ができます。また、夜勤もありますので夜勤手当も魅力の一つです。

この他に、「グループホーム」…認知症の方のケア、「特定施設」…住宅の形態を持った介護サービス、病院の入院病棟や身体・精神に障害を持った方の介護など様々な活躍の場面があります。

それぞれに特徴や勤務形態がありますので、自分に合った事業所を見つけるのも転職のポイントになると思います。また、できればインターネットだけではなく、実際に勤務している方に様子を聞いてみるのも良いと思います。

日本福祉アカデミー
専任講師 真銅 至